愛して野良猫
「ニャアー」
「んっ…」
僕はゆっくりと目を開けた
そこには黒猫が一匹座っていた
僕は周りを見回した
何もない空き地
ここにいるのは…僕と黒猫だけ
他には何も存在しない
「…浬音さん‥僕が玖音さんを守よ。……浬音さんみたいに…守ってみせる」
「ニャアーッ」
「‥ありがとう、猫君。君のおかげで決心がついた」
…僕には仕事がある
「守ってみせる……玖音さんは‥しなせない」
僕は立ち上がり
黒猫に微笑むと、その場を去った