愛して野良猫


「浬音は‥側にいるんだな」


「そうですね‥」



俺は浬音ピアスを耳から外す



…お前のピアス


リオンにやってもいいよな?



「リオン」


「はい‥」


「手出せ」



リオンは首を傾げながら


右手をゆっくりと


俺に差し出した



「大切にしろよ」


「‥え」



俺はリオンの手のひらに


浬音のピアスを乗せた



「これは‥」


「浬音のピアスだ」
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