愛して野良猫
第三章
黒猫
俺は庵に会った次の日
ある倉庫に向かった
昔と変わらない倉庫は
黒猫の思い出を蘇らせた
俺は引き寄せられるように‥
倉庫の重い扉を開けた
そこには……
昔と変わらない
真っ黒の髪をした男達がいた
元黒猫のメンバー…
昔より人数が減っていて
知らない顔の奴もいた
そこには…眞那斗の姿もあった
俺が倉庫の中に入らないでいると
閨杜がきて
俺の背中を優しく押した