愛して野良猫
俺を男達の前まで誘導すると
閨杜は小さく微笑んだ
『玖音。また黒猫の総長をしてください』
『……俺は‥浬音を死なせたんだぞ…?』
『分かっています。玖音を憎んでいる者もいます。ですが、貴方を必要としている者もいるんです』
『だが…』
『大丈夫。貴方ならできる』
閨杜は優しく笑った
俺は迷ったが
黒猫の総長をやることにした
眞那菟は納得できない‥という顔だったが
反対することはなかった