愛して野良猫
そして俺が黒猫の総長になってから
二週間が経とうとしている
「玖音、どういう振り分けにしますか?」
今は閨杜と
父さんを潰すための作戦の
最終調整をしている
「眞那菟は随分強くなっています。攻めでもいいのでは…」
「そうだな、眞那菟は強い。だが、眞那菟は守りの第三部隊にいれる」
「なぜ?」
「強いからといって、強い者を全員、攻めに回したら‥もしもの時に負ける」
「もしもの時…」
「攻められたら敵を倒さなければならない。その時に弱い者だけだったなら……確実に負ける」
これは浬音のやり方だ
「わかりました。そうですね、もしもの時のことを考えるなら」
「新しく入った奴らの強さ‥分かるか?」
「はい。データはとってありますので」