愛して野良猫
トントン
俺と閨杜が休憩していると
ドアをノックする音がした
「入れ」
「失礼します」
入ってきたのは
新入りの子猫だった
「総長。魁さんと駿夜さんが、戻られました」
「わかった」
子猫は頭を下げ
部屋から出て行った
魁と駿夜は
情報屋の庵と共に
父さんの様子を調べに行っていた
「後で魁達の話を聞きに行きましょう」
「そうだな」
そう言うと閨杜は小さな袋に
クッキーを詰め始めた
「みんなで浬音のお墓に備えに行きましょうね」
閨杜は優しく微笑んだ