愛して野良猫


「…俺はずっと眞那菟を捜していました。最初は眞那菟は黒猫の誰かが匿っているのだと俺は思ってました」


「これは……」


「珀がくれたんです。眞那菟が最後まで会っていた人です」



春摩が差し出した写真には


眞那菟と……


父さんが写っていた



「春摩……お前、珀と知り合いなのか?」


「…浬音さんとよく会っていたんです」


「は?」


「黙っていて、すみません‥」



春摩は頭を下げた



…まさか


春摩も珀と知り合いだっとは‥



「まぁいい……なぜ珀がこれを?」


「眞那菟を助けてほしい‥と」


「‥何かあったのか」


「珀が言うには、眞那菟が脅されているらしくて‥」



眞那菟が……
< 142 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop