愛して野良猫
「ふぅ……。野良猫、今から帰るんだろ?」
「あぁ」
「俺んち来いよ」
「なぜ」
「そんなの決まってんだろ?俺が暇だから」
庵はまたニカッと笑った
「…嫌だ」
「つれねぇ奴だなぁ。どうせお前も暇だろ」
「暇だが暇じゃない」
「意味わかんねぇよ」
庵はククッと笑う
…どうせ何か企んでるんだろうな
「まぁ兎に角、来いよ。飯は食わせてやるから」
「他の奴を誘え」
「嫌だね。俺はお前に興味あんだよ」
俺は大きな溜め息をついた