愛して野良猫


「…浬音が死ななければ‥お前も恨まれることはなかったのにな。まぁ…自業自得か?」



父さんは笑いながら


部屋を出て行った



……自業自得か


そうだな‥


確かにそうかもな



「玖音様」


「‥陽炎か?」


「はい」



俺はゆっくりと


振り返った



「陽炎、刃は‥」


「……」



陽炎は首を


ゆっくりと振った



…刃が


死んだ‥



「……そうか」
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