愛して野良猫


俺達が浬音の墓の近くにつくと


上下黒の服を着た人が立っていた



「悪い。待たせたな」



俺が言うと


その人が振り向いた



「え…………浬音‥様?」



陽炎はその人を見て


目を見開き呟いた



「いきなり呼び出して悪かったな。リオン」


「いえ、どうせ暇ですから」



リオンはフワッと笑い


陽炎の方をみた



「あ‥っ…………かげ、ろう‥」


「‥え」



リオンは表情を変えずに‥


陽炎の名前を呼んだ



陽炎はそんなリオンに


かなり驚いていた
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