愛して野良猫
閨杜が話していると
魁に絡まれていた眞那菟が
近づいてきた
「…なんで泣いてるんですか、閨杜さん」
「‥何でもないですよ。眞那菟」
「玖音さんに泣かされた?」
「あ゙?」
「違いますよ」
閨杜は袋に
ピアスを直すと
眞那菟にスーパーの袋を
差し出した
「キッチンまで運ぶの手伝ってくれませんか?今日はいつもより袋が多いので」
「‥じゃあ、あの人どうにかして下さいよ。マジでウザすぎ」
「仕方ありませんね……玖音。魁をお願いします」
「は?俺?」
閨杜はニコッと笑った