愛して野良猫


「頭」



俺は浬音の墓から


後ろに目を移した



「どうした」


「組に入りたいと言う者が来ました」


「…またか」


「はい」




俺は立ち上がると


歩き出した




「まだいるのか?」


「はい。その者が、頭の意見を伺いたいと‥」


「……そうか」




俺は不思議な胸の


ざわつきを感じていた
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