愛して野良猫
「或都」
「はい」
「リオンの側にいてくれ。あの日のように…リオンの側に」
「分かっていますよ、玖音さん」
「わるいな‥」
「大丈夫です。リオンは必ず守ります」
或都は真っ直ぐ
俺を見て言う
「頼む」
「はい」
俺は時間を確認し
全員の視界に入る場所に立った
「…俺は浬音や沢山の子猫達を死なせた。お前達はそんな俺を許せないだろう…」
俺はゆっくりと話す
「許してほしいなどとは思っていない。だが…今だけは協力してほしい。父さん‥いや、龍雅永久を倒す為に」