愛して野良猫
「…玖音さん……この人は‥」
「分からない。だが‥父さんが用意した人間だろうな」
「じゃあ‥本物の龍は」
「…生きていれば‥いいが」
…父さんは完璧な
身代わりを用意した
それは‥
本物の龍の死を
意味するのかもしれない‥
「…或都。リオンは」
「ちゃんと子猫達の手当てをしていますよ」
「そうか。或都、わるいが付いて来てくれるか?」
俺の問いに
或都はフッと笑った
「当たり前ですよ。どんな事があっても、ついて行きます」