愛して野良猫


「‥ふっ……黒猫は‥武器を持たない族じゃないのか?」


「本来なら持ちません。ですが……貴方を倒すのに‥武器がないのは、無理な話ですからね」


「…的確な判断だ。だが、無傷では帰れんぞ」



父さんは


素早く動き


広い庭へ移動した



俺は或都を


チラッと見る



或都は頷き


ナイフを出すと


反対側から


庭へ向かった



「…頼むぞ‥或都」



俺は父さんの後を追い


庭へ出た
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