愛して野良猫


「っ‥!」



俺の拳は


バランスを崩した


父さんの顔面を


綺麗にとらえた



だが俺も


反動で少しよろめいた



「ハァ…ハァ…ハァ」



俺は息を切らしながら


ゆっくりと


身構えた



父さんは血を口から


吐き出すと‥



「…やっと、本気になったか」



ニヤリと‥


父さんは笑った
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