愛して野良猫


俺と父さんは


何度も何度も‥


殴り合った



「ハァ…或都の姿が見えぬが‥逃げたのか?」



父さんは


少し息を切らしながら


俺に言う



その声が


或都に聞こえたらしく


或都は飛び出してしまいそうに


なっていた



「‥或都の出番はまだなんでね……当分先です」


「ふっ……そうか」



父さんの攻撃は


最初と変わらず凄い



拳から伝わる力は


とてつもなく大きく‥


重い……



だが


俺の攻撃も


随分当たるようになってきた
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