愛して野良猫
父さんの
言葉を聞いた瞬間……
俺の中で何かが‥
ブツッ‥と切れた
「…確かに……俺は最低な人間だ‥妹を信じきれなかった…最低な人間。だが…‥」
俺はふらつきながらも
ゆっくりと…
立ち上がり
「実の娘を‥浬音を苦しめた貴方の方がっ‥」
拳を握りしめた
「最低な人間だっ!!」
俺の瞳から
一滴の涙が流れ落ちた
「アイツの言う通りか………やはり、浬音のシナリオは‥無駄だったな」
父さんは溜め息をついた