愛して野良猫
…だが俺は
指示していない
いったい誰が…‥
「そろそろ終わりにしようか、玖音」
父さんは銃を
しっかりと
握りなおした
…一か八か
子猫達にかけてみるか
駄目だとしても‥
或都なら……
俺は泰斗が持っていた
ナイフを取り出し
父さん目掛けて
投げた
シュッ…!!!
「くだらん」
バァンッ!!!
けたたましい銃声と共に
俺が投げたナイフが
弾き飛ばされた
それと同時に
子猫達が父さん目掛けて
飛び出した――…‥