愛して野良猫


「或都、お前は或なんだよな?」


「はい」


「浬音は………浬音はこの世界には…いないのか?」




俺の問いに或都は


フワッと笑った




「大丈夫ですよ。ちゃんといます」


「…そうか」


「ただ…」


「……なんだ?」




或都は少し悲しそうな顔をした
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