愛して野良猫


「浬音なら絶対会います」



或都は真っ直ぐな瞳で


俺を見つめた



…そうだな


浬音なら‥


会いに行くよな




「珀という奴に会わせてくれ」


「はい」


「直ぐに会えるか?」


「大丈夫だと思いますよ」



或都はフワッと笑った



ここに浬音がいたなら‥


きっと浬音は、


俺の手を握ってくれただろうな




「行きましょう」


「あぁ」
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