愛して野良猫
「今日は何か用なのかな?」
珀は或都に微笑んだ
或都はチラッと
俺をみた後
ゆっくりと口を開いた
「珀様。手紙のことを、覚えていますか?」
「手紙?」
「はい」
珀は考えだした
そして
フワッと、微笑んだ
「思い出した。君にあげた手紙のことだね?」
「はい」
「なにかあったの?」
「手紙に書かれていた…名前を覚えていますか?」
「僕の側にいる眞那菟と…確か‥‥龍雅…玖音、だったかな?」
珀はそう言った直後に
目を見開いた