愛して野良猫



女の人は話しながらも


珀と俺、或都の前に


飲み物を並べた




「リミさん、ありがとうございます」


「クッキーもご用意いたしましたのでお召し上がり下さい」



リミという女の人は微笑んだ



……なんだかコイツ‥


気に入らない


なんでだ?




俺はなぜか


この女の人にイラついていた




「玖音さん?どうかしましたか?」


「…いや」




或都の問いに俺は


小さく返事をし


コーヒーに口を付けた
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