愛して野良猫


私は足早に控え室に向かった



カルピスとコーヒーを準備し


控え室を出た



珀様の部屋まで行き


扉の前に立った



ノックをしようとした時



少しだけ……


会話が耳に入った



「倉庫?」



…お客様の声?


私は少しドキッとした


凄く綺麗な声だったから



「えぇ。僕、倉庫で殴られてたんだ。そこに浬音ちゃんが来て、助けてくれたんだ」



珀様の声…


珀様の話?



りおんって…誰?



私はただただ


耳を傾けていた
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