愛して野良猫


「なぁ、或都」


「なんですか?」


「俺は少しだけ…珀に対して疑問がある」


「……珀様に、ですか?」




或都は一瞬…


険しい顔をした




「あぁ。3つある」


「……3つ‥」


「ん。1つは何故俺を殺さないのか」




俺はゆっくりと歩き出した



或都は黙って


俺の隣を歩き出した




「次に、何故アイツは……眞那菟をこんなにも長く‥自分の近くに置いているのか」



俺がチラッと或都を見ると


俺をジッと見ていた
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