愛して野良猫


「そして………何故あの手紙を…或都に渡したのか」



或都は考え始めた



だが直ぐに


口を開いた




「俺にも分かりませんが……珀様は‥何か隠していると思います」


「お前も感じてたか‥」


「はい。微かに…違和感があったので」




俺と或都は黙って


真っ直ぐな道を歩いた




「…なにか嫌な予感がする。これから先、油断するなよ」


「はい。珀様の目的が分かるまでは…」
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