愛して野良猫


「あれ、或都?」




俺と或都の後ろから


女の声がした



或都が振り返ったため


俺もつられて振り返った



そこにいたのは……



「久しぶり、リオン」



或都は微笑んだ



そう……

そこにいたのは


リオンだった




「久しぶりだね、或都」


「今リオンのところに行こうとしてたんだよ」


「僕のところに?」




リオンは首を傾げた
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