愛して野良猫
「頭‥」
「…武僞(ムギ)」
「…頭…リオンという方がどんな人だとしても……貴方はリオンという方を信じてあげて下さい‥」
「‥信じ、る?」
武僞は頷いた
そして俺の頭に
ソッと…手をおいた
「頭がその方を想っていれば‥必ずその方は貴方の想いに応えてくれます」
「……」
「大丈夫です…貴方は貴方の想うように‥」
武僞は優しく優しく……
俺の頭を撫でた
「進んで下さい」
武僞はフワッと笑った