愛して野良猫
小さな愛
俺はある場所に向かった
心地よい風が
俺の頬を撫で吹き抜ける
「まるで――――……浬音だな‥」
風はまた…
優しく俺を撫でる
誰にも干渉されず
1人になれる俺の空間
「……俺は…弱い大人だ…ルルを、助けてやれない」
風は俺の呟きを消す
「浬音…………………」
強い風が俺を包む
まるで……
それ以上言うな――‥
と言っているようだった
――――浬音
逢いたい
また――‥
お前の声が聞きたい
俺も――――――…‥
お前の元に…行きたい