愛して野良猫


「他には…ないのか?」


「あとは……途切れ途切れで‥」


「…そう、か………っえ‥」




俺はいきなりのことで


自分の状況が把握できなかった



だが、暫くすると分かった



リオンが……


俺に抱きついていた




「リ、オン?」


「…ごめんなさい」


「なんで‥謝るんだ」


「……思い出すから…お願いだから…………そんな顔‥しないで…」




リオンは離れることなく


小さな声で言った



俺は訳が分からず


リオンに尋ねた



「そんな顔って…どんなだよ‥」


「…その顔です………今にも‥泣き出してしまいそうな……顔」



リオンは…


俺を強く抱きしめた
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