王子様の秘書様

「瀬那君が引き継ぐにあたって僕から一つ提案があるんだ」



お兄が話し始めると、ピタッと黄色い声が止まる。



なんだかすごいな。




「僕、王子やってていろいろ一人だと大変だったんだ。だから瀬那君の負担を少しでも軽くできるように秘書をつけることにしたいんだけど…みんな許してくれる?」






…なんだか、こんなこと言うお兄が凄く気持ち悪いぞ?



しかも、なんだかこの流れ的に嫌な予感がして


背中に冷や汗かいちゃってんだけど?






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