王子様の秘書様
「そうか?」
『そーだよー。ま、なにもかもお兄と王子サマのせいだけど!』
嫌味を込めて、かつ聞こえるように言ってみる。
双子なんて、あたしの頭なでなでしに来た。
「ごめんねー?」
「でも、まぁちゃんと同じクラスになれて僕らうれしいんだ」
うるうるしたピュアな目で見つめる双子。
あぁ、もう。
可愛いなぁ!
『あたしも心と朔と一緒のクラスでうれしいよー!』
ぎゅうっと二人を抱きしめる。