王子様の秘書様

「はいはい、双子。僕の秘書だよ」




そういって、べりっとまどかを双子から離したのは王子。


『あたしの癒しー!!』



「「まぁちゃーん!」」






双子にこのとき、憐みの視線がそそがれたのは言うまでもない。


完璧、男の子扱いされていないことを示唆するようなまどかの言動。



「まどかちゃんは、お仕事ね」



『・・・はーい』




しかたなく、王子の後をついて夢の間へ向かう。



秘書と言えば聞こえがいいけど、大体の職務は雑用がメイン。


それから、お嬢様がたの対応。



毎日毎日、山のように手紙が届く。



学生なんだから、手紙書く時間を勉学に励めっての!




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