王子様の秘書様


廊下を王子と歩くだけで、黄色い悲鳴が上がる。


王子は笑顔を絶やさず、手なんか振ってるから


あたしも、笑顔を無理やり貼り付けて



王子の後ろをついて歩く。





『あの、彩様!少しよろしいでしょうか!?』


『はい?』



呼び止められたのは初めてだ。


『あの・・・ここじゃ言いにくいのですが・・・』


『・・・わかりました。王子お先にお部屋へお戻りください』



「うん、わかった」





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