王子様の秘書様
くるりと踵を返して、夢の間へ向かう。
あーぁ。
このこと王子に言ったらなにか、交換条件だされそう。
せっかく、秘書という名の雑用をやってあげてるのに。
ま、拒否権はなかったんだけどね!
ノックして、部屋に入る。
『ただいま戻りました』
「遅かったね」
ニッコリと笑顔であたしを迎え入れる王子・・・・嫌な予感がする。
「僕を待たせるなんて、いい度胸してるよね君。それで、女の子たちなんだって?」
不可抗力ですよ、王子。
あたしに言われても困るんだが。