お猫様のお気に入り




妖怪ってほどじゃないけど、負の感情は感じるから、多分、魂が成仏できずに、逆恨みしてる幽霊さんだろう。



『殺してやる・・・殺してやる・・・』


リョウ)「えっ!?」


声の主がどんどん近づいてくる。



一般人がいるのは危ないわね・・・



村越 綾輔をどうにかしてこの場から遠ざけようと考えていると


リョウ)「うわっ!?」


女の人の幽霊が現れた。



あ〜、めんどくさい。

でも仕事だしなぁ・・・


村越 綾輔に正体がバレるけど、仕事なのでしょうがないと、たかをくくり、気持ちを静める。


『殺してやる・・・』


ノア)「やめたら?っていうか無理よ、貴女は私が成仏させてあげるから。」


リョウ)「え!!?」

『!?』


村越 綾輔は相当驚いている。


そりゃあそうか。
今まで普通の猫だった猫が喋るんだから。


『なんだ!?』


ノア)「気になるかニャ?」


リョウ)「どういう事だよ・・・」


ノア)「じゃあ教えてあげよう。」


そう言って、黒猫から、天堂 乃愛に戻った。


『なっ、何者だ!?』


リョウ)「・・・天堂 乃愛・・・」


幽霊さんは動揺で取り乱し、村越 綾輔は、驚きで固まっている。


ノア)「何者って・・・まあ、普通の人間じゃないわよねぇ・・・」

リョウ)「本当に・・・何者なんだよ!!?」


ノア)「はぁ・・・煩いなぁ。

そんなに知りたいなら教えてあげるよッ!」


そう言ったと同時に、 抑えていた力を放出した。




< 32 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop