お猫様のお気に入り




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『おまえだれと話してんだよー』

『え?』

『いっつもひとりで話しててきもちわりー』

『なんで?皆には見えないの??』


複数の幼い男の子に、1人の女の子が囲まれていた。



その女の子は、幼いながらに、すでに街一番と噂の美しさを持っていた。


女の子は、自分と遊んでいた友達――妖怪――が、自分以外の人間に見えない事を只純粋に不思議に思い、首を傾げていた。


『はぁ?なにいってんだよ、だれもいないじゃん!』

『いるよー、ユウキくんも視てみる?』


女の子は、明るい笑顔を向け、男の子の手を握った。


男の子の目には・・・

見たこともない妖怪達が映った。


『うわぁぁーーっ』


男の子は手を振り払い、逃げ出した。

それを追いかけるように、他の男の子達も逃げ出した。






それから数日後・・・


『天堂 乃愛にはちかづくな!
オバケが来るぞ!!』

『うわっ、こっち来るな!』

『バケモノー!!』


女の子は、周りから遠ざけられた。


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