お猫様のお気に入り
リョウ)「お、おいっ、大丈夫か!?」
ノア)「・・・は?」
綾輔から発せられた意外な言葉に、間抜けな声がでた。
なんなの?
私が怖くないわけ??
ノア)「――って、今はそれどころじゃにゃいのよね。」
一般人が居るだけでも危ないのに、こんな至近距離・・・
ノア)「はあ・・・しょうがない、か。」
色々な思いが行き来しているが、無理矢理考えを一時中断する。
ノア)「―――村越 綾輔。
今から私はあの幽霊さんにとどめをさすにゃん。
だから、貴方にかまっている暇はない。
よって、自分の身は自分で護るように!」
リョウ)「・・・はぁ!?ちょっと待て!!!」
綾輔の方を向いてそう告げると、ワンテンポ置いて、うるさい返答が返ってきた。
ノア)「何にゃッ!?五月蝿い!
文句があるわけ?」
リョウ)「大アリに決まってんだろ!!
自分の身は自分で護れだ?
無理に決まってんだろ!!
あれは普通の人間が相手にできるモンじゃねぇ!」
あれ?教室に居る時と凄いキャラ違くない??
ノア)「五月蝿いわね、だったら、私の傍から離れなきゃいいにゃっ!
死にたくないならね。」
言い合いっぽくなり、幽霊さんを完璧置き去りにしていたが、乃愛の最後の一言で決着が着いたようだ。