お猫様のお気に入り




リョウ)「ふーん・・・


・・・・・・・・・って、ちょっと待て!!
納得しかけたけど、大雑把すぎるだろ!!!

お前の両親の馴れ初めとかいらねぇだろ!!」


ノア)「ちょ・・・五月蝿い・・・」


思わず大声を出したら、両耳を手で塞いぎ、眉間にシワを寄せてあからさまに嫌そうな顔をされた。


リョウ)「あ、ごめん・・・

いや、でもさあ!
にしたって、コレは無いだろ!!
まあ、なんで手当てが必要ないかは解ったけど・・・」

ノア)「だから五月蝿いってば!!!

あのねぇ、私には猫又の血と天狐の血が流れてるから、普通の人間の何十倍も耳がいいのよ!!!

この距離で大きな声出さないでよね!」



お前も出してんじゃん!

ていうかそんなの初めて聞いたぞ!



・・・と思ったけど、また怒鳴られるのも面倒なので、黙っておいた。


天堂 乃愛のペースに呑まれて、いつの間にか言い合いまでしている自分が居たけど、普段の俺からは考えられないんだよね。

まあ、天堂 乃愛には、猫の時とか、さっきの戦闘の時に元キャラがバレてるからいいんだけど・・・



って、あれ?
猫??


あ。
そうだ・・・
コイツ、猫になれるんだっけ?



また新たな疑問が生まれたので、聞いてみることにした。


リョウ)「そういえばさ、猫になってたよね?


そもそも、厄介な体質って、どういうこと?」




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