お猫様のお気に入り




ノア)「天狐の血も混じってるって言ったでしょ?」


リョウ)「へー、便利だな。

狐の時は、変な話し方にならないんだ?」

ノア)「うん。

変なは余計だけど、遺伝子は母親からのほうが強く受け継がれるから・・・

私も、必然的に、猫又の血のほうが濃くなった、ってわけ。

だから、さっきみたいに、妖怪や、幽霊を退治しているときの力は、天狐の物なんだけど、猫っぽい喋り方[?]になるのよ。」


喋り終えると、人間の天堂 乃愛に戻った。


リョウ)「ふぅん。じゃあ、厄介な体質ってのは、猫とか狐になれる、っていうのと、異常に耳がいいみたいな、猫と狐の能力が備わっているってこと?」

ノア)「うん。まあ・・・」


リョウ)「・・・あれ?なんか違ってた??」

ノア)「あ、ううん、合ってる!
どこも間違えてないわ。

ただ・・・あんまり飲み込みが速いから・・・」

リョウ)「だって・・・混乱はしてたけど、現実なわけだし、受け入れないわけにいかないじゃん。

この目で見たわけだから、否定なんてできねぇしな。」


ノア)「・・・そ、う。

あ、じゃあ。知識の追加ね?

私が持ち合わせている能力は、猫と狐の能力もそうだけど、ただの猫や狐じゃない。

つまり、妖怪としての能力もあるのよ。
例えば、傷の治りが速いとかね?」




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