男装美少女
飯を食い終わって、今はみんな上で寝る準備をしている。




この家は、下に怜桜の部屋があって、上に蓮の部屋があるらしい。



蓮の部屋に、最高3つの布団が引ける。



だから1人は1階で寝ることになる。



そのじゃんけんでも勝ってしまった俺。




ジャンケン運高くないか?



でも、今はそんなこと考えてられない。



怜桜に伝えないといけないことがあるんだから。




ふぅ。



深呼吸をすると少しだけ緊張がほぐれるタイプの俺。





「なぁ、怜桜。言ってなかったけど。」



俺は、怜桜に触りたいという願いをかなえるために、怜桜のいるキッチンの方まできた。




加えて涙目ウルウルの黒目がちの目、上目使い、真っ赤。



その三点がそろっているから、俺の理性は50人は確実に今の攻撃でひん死状態だ。




耳元で、



「カレー、超美味かった。また作ってね。」



出来るだけ冷静に理性を保ちつつ怜桜に囁いた。



怜桜が、返事をせずに俯いているのが面白い俺は、首筋を舐めた。




「ひゃ…う。なっ、何するんですかぁっ」



やばい。



怜桜の攻撃に耐えていたが、今度ばかりは耐えられないかもしれない。

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