あなたに出会って………



高1の夏ごろ私が体育を休んでいたときあなたは私に“大丈夫?”と声をかけてくれましたね。



多分あなたは覚えてないかもしれないケド、私はあの時すごく嬉しかったです。


あなたのちょっとした一言で私は幸せな気持ちになれたんです。



あなたの言葉や笑顔は人を幸せにします。



どこに行ってもあなたは人気者でしたね。



私とは世界が違うとさえ感じました。



それでも私はあなたを愛していました。



あなたはどんな時でも楽しそうでした。



普段の学校生活も、部活をやっている時も、文化祭の時も体育祭の時も、どんな時も笑顔でしたね。



そんなあなたが1人、体育館裏で泣いている姿を見つけた時は、何も知らなかったのに私まで涙が出てきました。



それは一年生が終わる冬ごろの夕方でした。



私は何も言えませんでした。



何も、聞けませんでした。


ただ、ハンカチをあなたのそばに置いてその場から離れてしまいました。



本当はそばにいたかったケド、あなたの悲しみをきっと私は受け止めきれないと思いました。



初めて見たあなたの涙。



その涙が頭から離れなくて、春休み中ずっと気分がモヤモヤしていました。
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