あなたに出会って………
近づく距離
モヤモヤしたまま二年生は始まりました。
私の目は相変わらずあなたの姿を探していました。
クラス発表の紙を見に行きました。
すぐに二つの名前に目がいきました。
あなたと私です。
私とあなたの名前が同じクラスの紙に載っていました。
たくさんの人混みでよく見えなかったケド、その二つの名前だけは確かに見ました。
私はしばらく目を見開いたままでその場に突っ立っていました。
嬉しすぎて固まってしまいました。
言葉にならないくらいの喜びが一気に込み上げてきました。
人混みが去ってからもう一度しっかりクラス表を確認しました。
やっぱり二人の名前はそこにありました。
再び喜びが込み上げてきました。
私はずっと嬉しい気持ちが抑えきれませんでした。
いつもならうんざりなくらい長いと感じている式もこの時だけはとても早く過ぎたように感じました。
体育館から各教室に移動が始まりました。
教室に着くまでの間もドキドキでした。
これから一年間、同じ教室で過ごせると思ったら感動すらしました。
何の偶然でしょう。
いや、奇跡でしょう。
あなたは私の隣の席につきました。
すごく驚きました。
それと同時にめちゃくちゃ嬉しくなりました。
こんなに幸せな瞬間はこれから先きっともうないと思うほどでした。