あなたに出会って………
あなたの悲しみ
私はある日の放課後、あなたのバスケ部活が休みだと知り、あなたを誘いました。
私は勇気を出して“今日一緒に帰ろう”とあなたに言いました。
あなたはすんなり承諾してくれました。
むしろ、喜んでくれていまましたね。
そんな優しいあなたをどんなに考えても、大好きなんです。
学校が終わり、ドキドキしながらあなたと二人で校門を出ました。
周りの生徒から視線を感じました。
私はその視線を少し痛いと思いました。
あなたみたいな人気者と、私みたいな人は釣り合わないとわかっていたから。
でもあなたは何も気にしていないかのように、笑顔で私と話してくれましたね。
あなたとあなたの彼女がいつも二人で帰る道を歩いていきました。
私は帰り道の途中で一番話したかった話題を持ち込みました。
この前の、体育館裏のときのことです。
うざがられてしまったらと不安な気持ちもありましたが、どうしてもあなたの力になりたいんです。
“あの、この前何で泣いてたの…?”。
私は恐る恐る聞いてみました。
あなたは余りにも簡単に“彼女にふられたんだ”と答えてくれました。
あなたは私に気を使わせないようにと笑顔だったケド、そんな笑顔に私が騙されるわけないじゃないですか。