あなたに出会って………
一瞬の出来事
二年生ももう、終わる頃でした。
あなたは今年最後の試合に私を誘ってくれました。
学校が終わり、いつものように2人で帰っていました。
あなたは今度の試合を見にきて欲しいと言ってくれました。
そろだけでも嬉しかったのに、あなたはもっと嬉しいことを言ってくれましたね。
“次の試合、お前のためにやるから、絶対見にきて。勝ったら、付き合って欲しい。”とくさいセリフを言いました。
嬉し過ぎました。
今までの人生で一番嬉しかったです。
ずっと叶わないと思っていた夢が、すぐそこにきたんです。
あなたは私を親友としてしか見てくれていないと思っていました。
私はあなたといる間、やっぱりずっとあなたが大好きでした。
あなたは私を親友としか見てくれていないということが、実は少し悲しかったんです。
でも、あなたも同じ気持ちだったんですね。
“絶対勝ってね。”が私の答えでした。
私はその日から、毎日幸せでした。
私の頭では何度もあなたが試合に勝つ映像が浮かんでいました。
練習の応援も前より楽しくなりました。
試合が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
あなたとあの約束をしてから約1ヶ月がたち、とうとうその日がやってきました。
待ちにまった試合の日です。
朝はとても早く起きました。
気合いを入れて弁当を作りました。
いつもよりセットにも時間をかけて、幸せいっぱいの笑顔で家をでました。