先生×生徒=恋愛対象外!?




気まずい沈黙の中、先生はカンカンと最後の段を上って


私がいる場所に来た。



私はスカートってことも気にせず

起き上がってあぐらをかいて

先生の行動をただボーっと見ていることしかできなかった。


もちろんそんな私が言葉を発せられるわけもなく

最初に口を開いたのは先生だった。


「お前、俺のクラスの藤咲 優姫だよな?」

「そうですけど何か?」

なんとなくだけど

春休みのこともあって口調が冷たくなる。


「お前とここで春休みのときも会ったよなぁ・・・。

俺さぁ、ただ寝てただけなのに

起きたら目の前に赤髪の女の子がいて

その子になんかキレられたんだよなぁ、あれは怖かった。

なぁ?藤咲?」



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