先生×生徒=恋愛対象外!?
「俺さ、ここ気に入ったんだよ。だからいつでもここにいるから、
何かあったらなんでも聞くから!ここ、来いよな・・・。
じゃあまた明日。」
私が先に帰ろうとしてたのに先生はそれだけ言い切ると
半ば跳び下りるかのように
はしごを降りて屋上を出て行った。
----------------バタン----------------
先生が出て行った音がした屋上は夕暮れの静寂に包まれた。
ずるいよ、
きっと先生は気づいてた。
なのに何も言わなかった、わざと。
私は先生がいなくなった後の屋上でずっとボーっとしてた。
どうせ家に帰っても誰もいないわけだし。
どれくらい時間がたったかもよく分からないけど
フラフラとした足取りで立ち上がり
ゆっくりと家に帰った。
あの、最低教師のことを考えながら。