ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「そうなんだ…。混乱している中で、何度か藤崎さんを見た気がする。」。

「うん…。明け方には落ち着いたけど、それまでは唸りっ放しだったって…。」。

「そっか…。情けないだろ?」。

「ううん…仕方ないじゃない。」。


その時杉山は、上手くご飯が掬えず、茶碗が傾きこぼしかけた。
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