ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「どうぞ。」。

杉山は手を休めずに応えた。

「さっきも、折っていたんでしょ?」。

「そうだけど…。奈月にきいたの?」。

「うん。王子が泣いた事もね。」。

「そっか…。」。

「ダメじゃん、支える側になる私達が、自分の事で泣いたりしたら…。」。
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