ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「王子…約束したじゃん、二人でなつを支えようって…。私は、王子が言ってくれたから、心強く思ってるんだよ。」。

「そうだったな…。予想外だったんで、動揺した…。」。

「そんなんじゃ、エースになれないよ。」。

「確かにね。…しかし、凄い荒海を、ちっさい舟で進むようなもんだな。無事に…、奈月も俺も漕いでいけるのかな…。」。

杉山が、そう天井を向くと駒野は、
お腹をかかえて大笑いし始めた。
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